サイバーセキュリティや人工知能(機械学習等)を中心に、最新技術を研究しています。
サイバー・ミステリー小説作家、一田和樹氏の最新作です。
米国のサイバー軍需企業の全面抗争に巻き込まれてスケープゴートにされた主人公のB級ハッカー、漁夫の利を狙う後発の日本のサイバー軍需企業、主人公に協力するA級メンヘラジャンキー女ハッカー。
そこに正義は存在せず、何が真実かも知る術がない中で、純粋に悪意しかない「サイバー戦争の犬たち」が己の利害のためだけにサイバー技術で総力戦を繰り広げる物語です。
本作を読んで、もしかしたら第三次世界大戦が起きるとしたら、サイバー戦争になるんじゃないのかなと思ったり、そう考えればもう第三次世界大戦は人知れず静かにサイバー空間で開戦しているとも言えるんだなとも思いました。
本作はもちろんフィクションですが、今この瞬間に同様な事態が勃発してもおかしくない世界をのぞいてみたい方にはオススメの一冊です。
記述に際しては、細心の注意をしたつもりですが、間違いやご指摘がありましたら、こちらからお知らせいただけると幸いです。