サイバーセキュリティや人工知能(機械学習等)を中心に、最新技術を研究しています。
[目次]
第1部 Linuxの仕組み
第1章 Linuxプログラミングを始めよう
第2章 Linuxカーネルの世界
第3章 Linuxを描き出す3つの概念
第4章 Linuxとユーザ
第2部 Linuxプログラミングの根幹
第5章 ストリームにかかわるシステムコール
第6章 ストリームにかかわるライブラリ関数
第7章 headコマンドを作る
第8章 grepコマンドを作る
第9章 Linuxのディレクトリ構造
第10章 ファイルシステムにかかわるAPI
第11章 プロセスとハードウェア
第12章 プロセスにかかわるAPI
第13章 シグナルにかかわるAPI
第14章 プロセスの環境
第3部 Linuxネットワークプログラミング
第15章 ネットワークプログラミングの基礎
第16章 HTTPサーバを作る
第17章 HTTPサーバを実用化する
第18章 本書を読み終えたあとは
付録
付録A.1. gccの主要コマンドラインオプション
付録A.2. 重要なシステム定義データ型
付録A.3. 練習問題の解答例
付録A.4. 参考文献
[書評]
C言語と Linux の入門書をひととおり済ませたレベルの初心者向けに書かれたC言語での Linux プログラミングの入門書です。
入門書とは言え、その内容は必要最小限の充実度です。
目次を見てもわかりますが、前半で丸々1章(約70ページ)を割いてLinux の仕組みを解説した後、その解説内容を踏まえて Linux においてのプログラミングの考え方や方法を順次解説しています。
最後に総仕上げとして簡易な HTTP サーバーを作ることになりますが、後半に進むにしたがって、それまでに学習した内容を踏まえた知識や理解が要求されるので、最後まで気が抜けません。
また、最終章の18章は、プログラマー向けのコラムのようになっていて、読んでいてとても参考になる内容です。
数ある Linux プログラミングの入門書の中でも、ベスト・バイの一冊と言えると思います。
そんな本書ですが、惜しいのは、紙面サイズが小さいこと(A5)です。
同じページ構成で単色刷りのままでもいいので、一般的な技術書サイズ(B5変)にして欲しいところです。
また、2005 年に初版が出版されてから時間が経っているので、参考文献として紹介されている良書の数々が、今では入手困難になっています。
こういった数々の良書や本書のような名著が、Linux の最新版に即した形で改訂され続けることを、切に希望して止みません。
[サポートページ]
http://i.loveruby.net/ja/linuxprog/
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記述に際しては、細心の注意をしたつもりですが、間違いやご指摘がありましたら、こちらからお知らせいただけると幸いです。