サイバーセキュリティや人工知能(機械学習等)を中心に、最新技術を研究しています。
米国で開発者向けに情報発信をしている老舗の Dr.Dobb's Journal が、毎年優れた技術書を選ぶ「Jolt Jolt Awards: The Best Books」の 2014年度版(2013年7月1日~2014年6月30日までに出版された書籍が対象)を発表しました。
今を去ること20年ほど昔、私はこの Dr.Dobb's Journal 誌に無謀にも広告を出していた時期があります(笑)。
ここで選ばれる書籍はもちろんどれも良書で、日本語に翻訳されて出版されるものも多く見受けられます。
2014 年の今年、選ばれたのは次の6冊。
(1)「Automate with Grunt: The Build Tool for JavaScript」
Javascript のビルドツールである Grunt についての本。
(2)「Rethinking the Internet of Things: A Scalable Approach to Connecting Everything」
インターネットでつながっているいろいろなモノのやりとりの方法を考え直そう、という本。
(3)「Threat Modeling: Designing for Security」
ソフトウェアを開発するときは最初からセキュリティを意識して組み込みましょう、という本。
(4)「Single Page Web Applications: JavaScript End-To-End」
JavaScript でシングルページ Web アプリケーションを開発する方法について書かれた本。
既に日本語版が「シングルページ Web アプリケーション」という書名で出版されています。
(5)「Programming: Principles and Practice Using C++(2nd Edition)」
大学の教科書としても定評のある C++ プログラミングの本。
(6)「Python in Practice: Create Better Programs Using Concurrency, Libraries, and Patterns」
Python での実践的な開発について書かれた本。
洋書というと、英語で書かれているだけならまだしも、為替などの影響もあってか価格が高いということも手伝って、日本人にはとかく敬遠される傾向にあります。
価格が高いということだけであれば、最近は電子書籍のおかげでペーパーバックに比べれば随分安く手に入るようになりましたし、IT 系の技術書(や論文)に関しては、最新情報のほとんどが海外からであるため、最新技術にキャッチアップしようとすると英語は避けて通れません。
私も拙い英語力で Bootstrap を少しずつ翻訳/公開していますが、所詮は「慣れ」でしかないように思います。
情報の鮮度が日々短くなっている今、開発言語と同じぐらいの情熱で英語にチャレンジしてみることをオススメします。
記述に際しては、細心の注意をしたつもりですが、間違いやご指摘がありましたら、こちらからお知らせいただけると幸いです。