サイバーセキュリティや人工知能(機械学習等)を中心に、最新技術を研究しています。
情報セキュリティや物理的セキュリティの分野で、精力的に技術書を発表する ipusiron 氏の手による、サイバー・セキュリティ系技術書です。
本書は発売後、異常な盛り上がりを見せました。その盛り上がりの理由は:
①大量のていねいなハンズオンを伴うハッキング実験ラボの構築と実験
②誤植や不明な点を Twitter でつぶやくと、著者の ipusiron 氏が自らそれにコメントを返すサポート体制
③②の情報を元にした最新の正誤情報をサポートサイトで提供
だと思われます。
セキュリティ系技術書をほとんど購入してる(読んだとは言ってないw)私が思うに、これだけの量のハンズオンがある本は過去に類を見ません。
難易度的にはていねいな説明もあって標準的なのですが、これだけの量のハンズオンがある技術書を読む場合、内容の理解とハンズオンと結果の検証でどうしても読み進めるのに時間がかかってしまって、先に進んだ頃には過ぎたところを覚えてないという事態に陥りがちなのと、書かれているとおりにやってるつもりでもウマく行かない場合に、読むのを途中で投げ出してしまうことが危惧されます。
かく言う私も途中で一度心が折れて、数日間放置してました(笑)。
それに加えて本書で辛いのは、「今日はここまでにしよう」と一時中断して次回は続きから再開という「息継ぎ」ポイントが前半部分に少ない点が挙げられます。
そこで私がオススメする本書の読み方は、最初の環境構築は読みながら済ませた上で、その後は手を動かさずに(できるだけ短時間で)最後まで目を通して全体の構成と流れを把握した上で、復習のつもりで手を動かしながら再読する、という方法です。
なかなか前に進めないとお嘆きの人は、ぜひ一度お試しください。
また本書には、購入者特典として、
・「Andoroid のハッキング(36ページ)」
・「ハッキング・ラボに役立つテクニック+α(41ページ)」
が PDF 形式でサポートサイトにて提供されています。ぜひこちらもお楽しみください。
[サポートサイト]
翔泳社
s-akademeia
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記述に際しては、細心の注意をしたつもりですが、間違いやご指摘がありましたら、こちらからお知らせいただけると幸いです。