Zabbix3 で Web 監視するための設定方法
Zabbix3 で超お手軽に死活監視
2017/01/19 : Security
Zabbix にはいろんな監視方法がありますが、その中でももっとも簡単なのが Web 監視です。
Zabbix サーバがブラウザのフリをして、Web サイトにアクセスするだけなので、監視対象サーバの内部情報まで知ることはできませんが、単純にサーバの死活監視がしたいだけなら、これで十分な場合も多いと思われます。
ちょっと変わった使い方として、DDoS 攻撃等の標的として狙われそうなサーバ(具体例は割愛)をリサーチ目的で独自に監視するといったことも容易にできます。
ただし、自分の管理下にないサーバを監視する場合は、攻撃と見なされないようにアクセス間隔を常識的な範囲にとどめるべきなのは言うまでもありません。
それではその設定手順を紹介します。図中の赤い囲みを参考にしてください。
ちなみに、紹介している実行環境は、
Ubuntu 14.04.5 LTS
Zabbix 3.0.7.
です。
①監視対象ホストを追加する
「設定」→「ホスト」→「ホストの作成」ボタンを押す。
「ホスト名」:監視対象が http://www.example.com であれば www.example.com
「表示名」:表示用の名前なので任意の名前が設定可能。ここでは「設定練習用サーバ」
「グループ」の「所属グループ」:デフォルトで用意されている右側の「その他のグループ」から選んで(クリックして選択)左向き矢印を押すか、「新規グループ作成」に任意のグループ名を入力して作成する。ただし、グループ名はただの名前なので任意に設定可能。ここでは、「その他のグループ」から「Linux servers」を選択。
「エージェントのインターフェース」の「DNS 名」に「ホスト名」と同じ内容を入力して、「接続方法」を「DNS」だけにする(「DNS」をクリック)。
この段階ではまだ「追加」ボタンを押さずに、メニューの「テンプレート」をクリックする。
②監視対象ホストに「Template App HTTP Service」テンプレートを設定する
「新規テンプレートをリンク」の「検索文字列を入力」欄に「http」と入力すると、テンプレートの候補が表示されるので、「Template App HTTP Service」を選択して、
「追加」リンクをクリックして、
「追加」ボタンを押す。
ホスト一覧が表示されて、新しく追加できたことを確認する。
③グラフを追加する
ホスト一覧の画面(「設定」→「ホスト」)で、グラフを追加したい監視対象ホストの「グラフ」をクリックする。
グラフ画面で右端の「グラフの作成」ボタンを押す。
「名前」を任意に入力して(ここでは「設定練習用サーバ」)、「アイテム」欄の「追加」リンクをクリックする。
新しくウィンドウが開くので、「HTTP service is running」の左のチェック・ボックスをクリックして ON にして「選択」ボタンを押す。
グラフ画面に戻るので、「アイテム」欄で見た目を設定する。
ここでは、「関数」を「すべて」、グラフの形式を「面」に設定して、「追加」ボタンを押す。
設定完了。
④グラフを表示する
「監視データ」→「グラフ」でグラフ画面を表示する。
「ホスト」と「グラフ」に設定した名前を選択する。
ここでは、「ホスト」が「設定練習用サーバ」、グラフが「設定練習用サーバ」。
記述に際しては、細心の注意をしたつもりですが、間違いやご指摘がありましたら、こちらからお知らせいただけると幸いです。
→「不正アクセス IP アドレスリスト」
←「Zabbix3 でグラフの文字化けを直す方法」
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